流れる

 

 

最上の善なるあり方は水のようなものだ。

水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、

誰もがみな厭だと思う低いところに落ち着く。

だから道に近いのだ。

 

『老子』第八章(岩波文庫)

訳:蜂屋邦夫

 

 

 

 

 

この世の中には水よりも柔らかでしなやかなものはない。

しかし堅くて強いものを攻めるには水に勝るものはない。

水本来の性質を変えるものなどないからである。

 

第七十八章

 

 

 

 

 

大国は下流に位置するべきもの。

天下の流れが交わるところであり、天下の女性的なるものである。

女性は、いつでも、静かであることによって男性に勝つ。

そもそも静かであることによってへりくだるからである。

 

第六十一章

 

 

 

 

 

知っていても知らないと思うのが最上である。

知らないのに知っていると思うのは欠点である。

 

第七十一章

 

 

 

 

 

人民が死を軽んじるのは、その上に立つ者が

自分の生きることばかりを追求するからである。

そういうわけで死を軽んじる。

いったい、生きることに執われない者こそ、

生きることを重視する者よりも優れている。

 

第七十五章

 

 

 

 

 

誰もがみな浮き浮きとして、宴席の最高のごちそうを楽しむかのよう、

春に高台に登って景色を眺めるかのよう。

ただわたしだけが、ひっそりとして何の気持ちも起こさず、

まだ笑いもしない赤子のよう。

くたびれて、帰る家さえない者のよう。

 

(略)

 

誰もがみな有能であるのに、それなのにただわたしだけが、鈍くて田舎くさい。

ただわたしだけが人々と違って、道という乳母を大切にしたいと思っている。

 

第二十章


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苑田 謙

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