電池を食べる男、中田ヤスタカ

音楽ジャーナリズムによると、小室、つんく以降空席だった「J-POPの王座」にちかぢか中田ヤスタカ(以下ystk)が座ることになるらしい
みじめったらしい救世主待望論だな
そううまくことが運ぶかよ馬鹿め
音楽業界の不振はウンコみたいな音楽をたれながしつづけた業界人たちの自業自得なのだ
まあそれはともかく、そこまで期待されるystkとはいったい何者なのかさぐってみた


Perfumeとystkの微妙な関係(ニコニコ動画)

今回のエントリのタイトルはPerfumeのかしゆかの証言に基づく
滑舌は悪いが服だの美容だのデザインだのystkワールドは全開
当時中学生だったPerfumeの緊張をほぐすのに苦労するなど、意外と気配り上手なところに感心
滑舌は悪いが


顔合わせの前に鈴木亜美をDJイベントに呼びつけたystk

かつて一世を風靡したアイドルに対して「プロデュースしてやるから俺のDJ見にこい!」
普通逆だろペーペーのくせに…
極楽とんぼ山本があこがれていたアイドルも下僕としてあつかうystk


愛用の機材について語るystk

意味不明なソフト名がならぶが、下のほうにystkの創作の秘密が

>僕は「曲を作りたくなる!!」という事は、曲作りが好きかどうかより、
>「そこに座って作業したくなるかどうか!?」が重要だと思うんです。
>自然とそこに座りたくなるような物を揃えるという。形から入ったほうが僕はいいと思います。

かっこいいystkの作業部屋


ystkのコード進行の秘密

ハ長調だかミヤコ蝶々だか知らないが、我慢して読むとまたystkを知るための鍵が

・テクノ系の曲でも、「A-B-サビ」という歌謡曲のフォーマットはくずさない
・単にノリノリにするのではなく、曖昧な調性を用いてせつないムードをかもしだす

既成のジャンルにおさまらない、むしろ「ジャンルはオレ」なystk
「職業は寺山修司」なみのインチキ臭さかっこよさ


さらにミュージックマガジン2008年1月号のインタビューでも、
「クリエイターはユーザーを馬鹿にしてる人が多い」「みんな本気でモノを作るべき」と吠えている
ようするに己の直感を信じる心の強さがystkの創作活動の源泉のようだ
ありきたりな結論でどうもすみません
みなさんも電池を食べて仕事にはげみましょう

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今週の第11位は…!?―高島俊男「しくじった皇帝たち」

高島俊男はたぶん今の日本で一番の物書きだろう
本人も自らをもってそう任じてる気配がなくもない

新書サイズに日本の著述家のベストテンを列挙し解説を加える書物「座右の名文」は、
おそるべき書物ではあるが、そこに彼の文章の秘密が隠されてもいる
名著とは企業秘密を流出させてしまう諸刃の剣なのだ
ちなみに挙げられているのは、白石、宣長、鷗外、内藤湖南、漱石、露伴、津田左右吉、柳田國男、寺田寅彦、斎藤茂吉の10人(変なバイアスのかかっていない選択だこと)

いわく、
・10人はすべて学者で、よほどの天才は別として、学問のない者の文章は底が浅い
・その文章は専門分野にかかわるとはかぎらない(鷗外、茂吉は医者で、寅彦は物理学者だ)
・文章を書きはじめる前に研鑽をつんでいることがよい文章に結実する

これは無学者をありがたがる巷の文章観とはかなり性格が異なる
著者自身を第11位の文章家とみなす矜持を感じたとしたら、それはうがった見方だろうか?


さて、「しくじった皇帝たち」の話

二本立ての前半は「隋の煬帝」
いわゆる「中国史上最悪の暴君」を好意的に描こうという試み
父殺しはありえないと結論づける史料批判の手際が読みどころだ
一方で、誰々を殺した、贅沢をした、なんて一番派手で歴史書っぽく俗耳をひきやすい部分を、
「皇帝としてはまあふつう」とそっけなくまとめるあたりがいかにも高島だ

後半は「露伴『運命』と建文出亡伝説」
文豪露伴の最高傑作ともよばれ、その名文が評価される「運命」(明の建文帝の伝説を扱う)が、
じつはウソの史料の丸写しであることや、あとで事実を知った露伴のみっともない言い訳を指摘する
なにも知らない批評家たちの絶賛も槍玉にあげられていて意地悪な楽しみ方ができる

何か書くからには新説を立て、学問的に立証しつつも、練達の文章家としてたっぷりとユーモアを投入して読ませる高島の文章は今の時代にあって貴重なものだ
また新著も出たらしく早く読みたいものだ

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