『きみの声をとどけたい』

 

 

きみの声をとどけたい

 

出演:片平美那 田中有紀 岩淵桃音 飯野美紗子 神戸光歩 鈴木陽斗実 三森すずこ

監督:伊藤尚往

脚本:石川学

キャラクターデザイン:青木俊直

アニメーションキャラクターデザイン:高野綾

音楽:松田彬人

アニメーション制作:マッドハウス

製作国:日本

公開:2017年8月25日

 

 

湘南を舞台に、女子高生がミニFMでラジオ番組をはじめる、

さわやかな長篇アニメーション映画である。

 

 

 

 

スタジオは、かつて喫茶店だった廃屋にある。

主人公の「なぎさ」が雨宿りしたとき偶然、機材をみつけた。

 

 

 

 

12年前の交通事故により、店主は帰らぬ人となった。

ラジオのDJをつとめていた娘も、いまだ昏睡状態のまま。

 

 

 

 

そのまた娘である「紫音」は、眠りつづける母を見舞いに湘南へ来ていた。

鍵が開いてたとは言え、無断で喫茶店に侵入し、

なんとなしにDJごっこをしたなぎさに最初は怒るが、

お母さんに思いをつたえるためラジオを再開しようと持ちかけられ、承諾する。

 

 

 

 

主人公が「言霊」を目視できるのが、本作のギミックとなっている。

予告篇はやや地味だが、ファンタジー色が結構つよい。

 

 

 

 

本作の魅力はキャラクターだ。

幼なじみグループに、ラジオオタクで仕切りたがりの「あやめ」や、

音楽学校へかよう不思議ちゃんの「乙葉」などがくわわり、

高2女子だらけになるが、みな個性的でみな愛おしい。

 

キャラクターデザインは、手びろく活動する青木俊直。

ぜひ、物語のなかで動く彼女たちを見てほしい。

シンプルな造形と、繊細な感情表現の両立に感嘆するはず。

 

 

 

 

ラクロス部のエースとしてたがいをライバル視する、

「かえで」と「夕」のアンビバレントな関係が、大きな見どころ。

ドラマチックな感情の波がおしよせる、思春期女子の友情物語だ。

勿論、百合に分類してもいい。

 

 

 

 

主要キャストが現役高校生の新人である本作は、

絢爛豪華なところがなく、多くの注目をあびてると言えないが、

2017年夏の忘れがたい記憶として、静かに語り継がれるであろう傑作だ。




テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 百合 

アニメ『NEW GAME!』最終回 ゴルゴねねっち

 

 

NEW GAME!

 

出演:高田憂希 山口愛 竹尾歩美 戸田めぐみ 日笠陽子 茅野愛衣 朝日奈丸佳

監督:藤原佳幸

副監督:竹下良平

シリーズ構成:志茂文彦

原作・9話脚本:得能正太郎

キャラクターデザイン:菊池愛

アニメーション制作:動画工房

放送:2016年7月4日-

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結局なんだったんだ、このアニメ。

テーマがない。

ひょっとして青葉とコウのライト百合?

ならコウとりんの関係はどうなってるの?

メインプロットは存在しないとゆう認識でいいとおもう。

 

 

 

 

勿論、ねねっちを例外としてだけど。

『フェアリーズストーリー3』発売日、限定版をもとめ新宿西口界隈をめぐる。

ダッフルコートの似合いっぷりが尋常じゃない。

 

 

 

 

デバッガーとして散々プレイしたゲームなので、

行列客の前でストーリーの核心部分をネタバレしてしまう。

情報は光の速さで拡散してゆく。

 

 

 

 

喫茶店で吊るし上げられる。

もともとねねっちは、バイトをはじめた当初からスパイと疑われていた。

機密漏洩が事実なら銃殺刑か。

 

 

 

 

人民裁判で糾弾される真っ只中でさえ、リークはとまらない。

いよいよ怪しい。

 

 

 

 

こぼれるばかりの愛嬌で銃殺は免れた。

打ち上げ会場でのビンゴ大会でまたも見せ場到来。

驚異的な引きの強さで賞品ゲット。

 

 

 

 

M16のモデルガンを渡される。

「なにこれ……いらない……」

思っても言っちゃいけないことを口に出す。

 

稚気愛すべし。

ねねっちは天使の様に純真なだけ。

 

 

 

 

まあ、悪魔かもしれないが。

興醒めなエンディングのあと、M16で首都の治安を紊乱。

世界はねねっちを中心にまわっている。





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アニメ『NEW GAME!』11話 プラシーボねねっち

 

 

NEW GAME!

 

出演:高田憂希 山口愛 竹尾歩美 戸田めぐみ 日笠陽子 茅野愛衣 朝日奈丸佳

監督:藤原佳幸

副監督:竹下良平

シリーズ構成:志茂文彦

原作・9話脚本:得能正太郎

キャラクターデザイン:菊池愛

アニメーション制作:動画工房

放送:2016年7月4日-

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「……正解っ!!」

 

OPでも採用された、ねねっちの名台詞である。

ポーズもびしっと決める。

 

 

 

 

激怒するうみこ。

なぜこの娘は、アホそうな顔のくせに、つぎつぎとバグを発見するのか。

それが仕事だから構わないが、マスターアップ当日にまで発見しなくても。

 

 

 

 

ねねっちはわづか数日で、イーグルジャンプの台風の目となったが、

買い出しにきたドラッグストアで、きょうがバイト最終日だと青葉に告げる。

いつもの様に元気だが、言葉の端々にさみしさがにじむ。

 

 

 

 

2858円の栄養ドリンクをひとくち舐める。

おこちゃま舌には刺激がつよすぎた。

 

 

 

 

単純な性格だけに、プラシーボ効果が発動したらしい。

テンションはゲージをふりきり、深夜のねねっち劇場がはじまる。

 

 

 

 

夢をかなえようと頑張るあおっちを応援したい。

あおっちの大好きな職場に、わたしもいたい。

でもわたしは、ただの大学生。

 

ねねっちの小柄な体からあふれだした感情が、社屋をみたす。

ヒロインの魔法で全体攻撃。

 

 

 

 

魔法がきれて、辺境へとばされるオチもつく。

中央線に無人駅なんてないのに。

まったく、なんてマジカルなヒロインなんだ。

 

 

 

 

2巻で僕が好きな、コウが束ねた髪をほどく仕草。

パンツよりエロティック。

 

偽ヒロインとパンツで気を引き、真ヒロインと繊細な描写で虜にする。

アニメ『NEW GAME!』は周到にしかけられたトラップだ。





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アニメ『NEW GAME!』10話 メタルギアねねっち

 

 

NEW GAME!

 

出演:高田憂希 山口愛 竹尾歩美 戸田めぐみ 日笠陽子 茅野愛衣 朝日奈丸佳

監督:藤原佳幸

副監督:竹下良平

シリーズ構成:志茂文彦

原作・9話脚本:得能正太郎

キャラクターデザイン:菊池愛

アニメーション制作:動画工房

放送:2016年7月4日-

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イーグルジャンプがある阿佐ヶ谷へ、中央線に乗るねねっちと紫ツインテ。

ねねっちは、紫ツインテがしきりにあくびをするのが気になる。

休日出勤がつづいており、過労で倒れるかもしれない。

 

あおっち、無理しない方がいいよ。

そんなに働かせる会社もおかしいと思う。

 

 

 

 

好きな仕事とは言え、紫ツインテも現在の労働環境に疑問を感じなくもない。

わかってるからこそ、指摘されるとカチンとくる。

 

大学生がヒマすぎるんじゃない、ちょっとは勉強すれば?

 

 

 

 

「ばかーっ!!!!!!」

 

車内で絶叫するねねっち。

親友を心配して言ってるのに、イヤミで返すなんて。

 

たしかにわたしはヒマをもてあましてる。

ヒマすぎて、友達に会うためバイトしに来るくらい。

でも、だからって、その言い方はないんじゃない!?

 

 

 

 

紫ツインテは機嫌がなおらず、ひとりで昼食をとる。

無神経で、いつまでも子供っぽいねねっちなんて、知ったことか。

 

社員食堂なのに女ばかりで、女子大の学食みたい。

『NEW GAME!』の作品世界は、狂った空間だ。

 

 

 

 

食堂を偵察するねねっち。

紫ツインテに話しかけるタイミングをうかがう。

 

 

 

 

紫ツインテが視線に反応したので、さっと身をかくす。

ステルスゲームばりの移動テクニックで離脱に成功。

 

 

 

 

溜息つきながら、デスクで惣菜パンを口にする。

人一倍さびしがりやなのでつらい。

 

やっぱり悪いのはわたしだ。

あおっちのプライドを傷つけてしまった。

自分から謝らなきゃ。

 

 

 

 

うみこにも背中をおされ、駆け出す。

感情をほとばしらせる姿はまさにヒロイン。

 

 

 

 

アニメーターにとっての諸刃の剣、それがねねっちだ。

良い面は、表情ゆたかでアクションが多くて、かわいいこと。

悪い面は、ねねっちが出るとつい描写に力がはいること。

脇役なのにキラキラ輝きすぎてしまうこと。

 

 

 

 

結局のところ、紫ツインテも、あざとい根暗女も、半端なレズカップルも、

ただ生活費を得るためゲームをつくらされてる社畜にすぎない。

ピュアな愛に突き動かされ疾走するねねっちとくらべたら、かすんでしまう。





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アニメ『NEW GAME!』9話 ねねっち「初登場」

 

 

NEW GAME!

 

出演:高田憂希 山口愛 竹尾歩美 戸田めぐみ 日笠陽子 茅野愛衣

監督:藤原佳幸

副監督:竹下良平

シリーズ構成:志茂文彦

原作・9話脚本:得能正太郎

キャラクターデザイン:菊池愛

アニメーション制作:動画工房

放送:2016年7月4日-

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くそマジメなプログラマーのうみこにとって、

デバッガーとして雇われた大学生の桜ねねは、理解しがたい存在だ。

いつもたのしげ、いやそれどころか、ふざけて遊んでる様にみえる。

けど仕事は一応こなしてる。

優秀なんだから、もっと集中すればいいのに。

 

 

 

 

集中力は、ねねっちにもっとも缺けてるもの。

おもしろそうな話題が耳に入れば、作業をほっぽり出して飛んでくる。

幼なじみが職場にいるとはいえ、新人のバイトとしては目に余る勤務態度。

 

 

 

 

ねねっちのふるまいは、会社の業務に悪影響をおよぼしており、

うみこの管理責任が問われるレベルだ。

イーグルジャンプに来た理由を尋ねる。

返答によっては解雇するつもりで。

 

 

 

 

つぶらな瞳を潤ませ、ねねっちは親友への思いを語る。

お調子者で誤解されやすいけど、その震える声は、言葉に嘘がない證拠。

 

 

 

 

ヒョウタンツギみたいな顔で反省されたら、いくらうみこでも、これ以上叱れない。

得なのか損なのか、わからない性格。

 

 

 

 

9話は、原作者の得能正太郎が脚本を担当。

OPで一瞬しか登場しないなど、アニメでとことん冷遇されるねねっちを、

愛情たっぷりに引き立て、生みの親としての鬱憤をはらす。

 

 

 

 

1秒ごとに表情が変わり、生きる喜びを全身であらわす。

見る者をしあわせにする。

紫ツインテとか、あざとい根暗女とか、どうでもよくなる。

まったく、ねねっち、君はそんなに可愛すぎるから、9話まで干されてたんだよ。





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苑田 健

苑田 健
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