リンクを削除しました
『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』(任天堂)
いつまでも迷走してる場合ではないので、リンクを削除しました。
いきさつは、こちらの記事を参照してください。
ブログは個人的なものだが、公表された著作物でもある。
トモダチへ、敵へ、未知の読者へむけ書いている。
リンクがクモの巣みたいに、おのれの行動をしばると感じた。
なんてボクは頭が固いのだろう。
こちらから相互リンクをお願いしたこともあるのに。
椿いづみ『月刊少女野崎くん』(スクウェア・エニックス)
自分のなかに、編集者としての自分がいる。
観察者といつてもよい。
つねにダメ出しする。
たとえば『ねじまきカギュー』について書くなら、
世界一の『ねじまきカギュー』評であれと命ずる。
結果がそうかは別問題。
『エンジェル ウォーズ』(アメリカ映画・2011年)
ヤツには逆らえない。
背後の、すこし上からながめ、競争を煽る。
有用な助言をくれるが、それでトモダチを失うこともある。
『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』(任天堂)公式サイト
無責任、恩知らず、無礼者……どう思われてもしかたない。
これが正しい措置かもわからない。
たしかにボクは愚かだが、それもボクの文章の一部だ。
なぜ軋轢が生じたのか
ボクの心がせまいから。
……それは事実だが、もうすこし経緯を分析する。
日曜夜、『pixiv』で「ルキナ」のタグがつくイラストを漁つた。
総数約450。
全部みた。
眼精疲労で目はショボショボに。
3~40枚ほど、PCにダウンロードした。
「Picasa」をもちい整理する。
バトル系、ラブ系、家族系、トレス系に分類し、
比較検討のうえ出来の劣るものは捨て、13枚にしぼる。
流れを意識し、物語が感じられる様にならべた。
「熱く、甘く」から「父の日」への落差は、我ながらあざとい。
イラストを編集するとき、ボクは昂揚する。
作業はさほど時間を要しないけれど、
それでもすべてが自分の作品とおもえるくらい。
写真において「撮影」と「編集」は、まるで異質の営為で、
ときに後者のほうが鍵をにぎるのに似る。
前回の「リズ篇」にコメントをくれたのはYさんだけ。
当然、彼女を念頭におきイラストをえらんだ。
エロが不快感をあたえることは想定していたが、
一枚くらいなら見逃してもらえるだろう、と高をくくつた。
あまかつた。
おそらく、個人的な侮辱とうけとられた。
その反応はただしい。
だつて実際に、彼女を意識して書いた記事だから。
でも編集者である自己が、書き手である自己に優越し、そそのかした。
Yさんに喜んでもらいたかつた記事は、真逆の結果をもたらす。
ボクは狼狽した。
ボクは絵が描けない。
精確にいうと、なにやら醜悪な物体しか描けない。
こんなに絵が好きなのに。
バカみたいに漫画を買い、毎週美術館へ足をはこぶのに。
漫画をスキャンする作業はむなしい。
ギュウギュウ単行本を押しつけながらスキャナをつかう。
傾き補正し、トリミングし、明るさやコントラストやRGBバランスを調整する。
ちまちまと。
800%に拡大し、ドット単位で修正したりする。
どこからどうみても奴隷だ。
偏見かもしれないが、音楽や絵やサッカーなどの才能の持ち主は、
持たざるものの目に、天使のごとく傲慢に映ることがある。
Yさんから否定的な意見をうけとり、窮鼠が猫を噛む様に、ボクは反論を投稿した。
それはささやかな、奴隷の反乱だつた。
ひどい失敗におわるが。
それでもボクのPCは、「Picasa」を起動しつづけるだろう。
あの写真をいじり、この絵をならびかえ、
きつとそれがいつか、創造的破壊になる日を夢みて。
二次創作のエロを擁護する
一悶着おこしたイラスト。
『ファイアーエムブレム 覚醒』の登場人物であるふたり、
ルキナと、プレイヤーキャラクター(マイユニット)のルフレが、愛をたしかめあう。
プレイヤーの選択によりルフレとルキナは結婚し、子をなすので、
ここでえがかれる情景はゲーム内容にもとづく。
こんなの私だけかもしれませんが
まったく興味ない作品ならともかく、
興味のある作品の二次創作のエロはキツイです…。
暁の後にやるつもりだったけど、やる気が失せました。
やるとしてもずっと先になると思います。すみません。
やってもいないゲームの記事をほいほい読んでた
わたしが悪いので、気にしないで下さい。
そして当ブログによせられたコメントの全文。
まづ謝罪したい。
不快にさせ、すみませんでした。
一方で、「二次創作のエロ」に嫌悪を感じた経験は自分にもあり、
もともと否定的な反応を覚悟しての引用なので、削除などはしない。
そしてボクには擁護する責任がある。
二次創作とはなにか。
「原作ファンによる非公式作品」としておく。
ピーテル・パウル・ルーベンス『ローマの慈愛(キモンとペロ)』(1612年ごろ)
たとえばこの絵も「二次創作のエロ」といえる。
宗教・神話・伝説などの一次創作に依拠し、数しれぬ傑作や駄作がつくられた。
過度に猥褻だつたりすると、藝術家は批判された。
ただ「二次創作だからダメ」とはいわれなかつた。
むしろ画家は、エロを描く口実として、宗教などを必要とした。
『ファイアーエムブレム』が、『聖書』より神聖といえるか?
しかし現代では、そういう理屈が罷り通る。
悪しき原理主義、歪んだ商業主義だ。
一次創作物がむなしく偶像視される風潮のなか、二次創作のエロは、
それを神棚から引きずり降ろす崇高な使命をになう、かもしれない。
『涼宮ハヒルの憂鬱』(TMA・2006年)
コミケ会場やpixivで群れなす自称絵師たちは、ルーベンスではない。
それも事実。
だが、ラファエロが隠れてるかもしれない。
『涼宮ハヒルの憂鬱』は、香坂百合主演のアダルトビデオだ。
ライトノベルとアニメにもとづく二次創作で、カルト的人気がある。
エロもなにも、本番の性交をモザイクつきで収録する。
わけのわからない世界。
香坂百合『Debut』(TMA・2006年)
ボクはコスプレのないデビュー作が好きだが。
なぜかは、ここでくわしく批評しない。
つまり、そこに作品があるなら、うつくしいかどうかがすべてだ。
勿論コメント投稿者は、納豆汁氏のイラストでなく、
えらんだ人間に対し遺憾の意を表している。
それでも言いたい。
創作は、創作だと。
ボクは一次とか二次とか、セラフィムとかケルビムとか、そういう位階に関心ない。
「まじめなルキナはあんな体位をゆるさない」とか、具体的な批判ならわかる。
すくなくともボクはそうおもつた。
でもあれほどうつくしい絵に、ケチをつけるのはむつかしい。
それは、わけのわからない世界をつらぬく、一筋の光。
アジシオ次郎さんへ
『ハーフが美人なんて妄想ですから!!』の記事にコメントありがとうございます。
拝読しましたが、これは「諸悪の根源は西洋人コンプレックスにある」という意見についての対論ですね。
なお当ブログはコメント欄で議論をしません。
よってあたらしく記事を書きました。
以下、敬語は省略しますので悪しからず。
日本人は昔っから外国人に対する一種の偏見感情が強いと言うか何と言うか、
結局これがハーフの人間に対する偏見にも表れているような感じもします。
昔とはいつか?
どの国と比べているのか?
それは比較可能か?
そもそも外国人に偏見を持たない国なぞ存在するか?
対論を述べるのはよい、ただし比較対象を提示するのは当然だ。
どの時代の日本と、そして他のどの国と、
どのような基準で比較するのか、明らかにしろ。
諸悪の根源は西洋人コンプレックスと言うよりは
外国人そのものに対する根強い偏見にあると思います。
結論を真っ向から否定か。
これも根拠を示せ。
よく日本在住の外国人が「日本に来て困った体験は?」と言う質問で
「変な目で見る」と言う回答が多いのも無理はない。
そんなに外国人が珍しいのか?
そんな話は聞いたこともない。
「日本人は外国人を変な目で見る」一方で、
「外国に住む外国人は異国人を変な目で見ない」とどうして言えるのか。
検証可能な調査結果を提示せよ。
日本はアメリカみたいに多民族国家じゃないからねェ・・・。
じゃあ何国家なのか。
まさか「単一民族国家」とでも言うのか。
本書の存在こそが、日本が「多民族国家」である証拠ではないのか。
なに、アメリカと比べて?
なぜそこでアメリカが出てくるのか。
アメリカが世界の基準とでも言うのか。
「日本は世界の中で特殊な国である」という、相対的なデータを示せ。
反論および質問は以上です。
赤字で記した四点について、御返答ください。
ただしコメント欄ではなく、右側のメールフォームからしか受けつけません。
当ブログにコメントするには、資格がひとつあります。
誠実さです。
自分の発言に責任を持つ人とだけ、交流したいからです。
勝手ながら、アジシオ次郎さんのこれまでのコメントはすべて削除しました。
これから行うメールでの議論のなかで、あなたの誠実さを信じられるようになったら、
またいろいろな御意見をお聞かせ願いたいです。
トレンザーノ/デイヴィス『サイバー社会に殺される』
スマイリーキクチ『突然、僕は殺人犯にされた』(竹書房)
サイバー社会に殺される
Digital Assassination:
Protecting Your Reputation, Brand, or Business Against Online Attacks
著者:リチャード・トレンザーノ マーク・デイヴィス
訳者:栗木さつき
発行:ヴィレッジブックス 2012年
原書発行:2011年
日本のインターネット利用者は匿名をこのみ、
虫けらみたいに群れつつ罵詈雑言をたれながすが、
欧米人は実名で堂々主張する。
そんな漠然とした印象は、先入観にすぎなかつた。
どの社会も一定の割合でクズが存在する、
という歴然たる事実をしるすだけの本で、あまり勉強にならない。
ロースクールの学生むけの掲示板で、
だれかが匿名で女子学生を糾弾したとか、そんな話ばかり。
やれ裏口入学だ、性病もちだ、職員とレズ行為にふけつてる、
教授にフェラチオして単位をもらった、集団で強姦された、などなど。
無視できる被害ではない。
標的となつた女性の名をググれば、それらの悪口が画像つきで、
検索結果の首位にかがやくのだから。
就職活動などに致命的影響をあたえる。
また、ネット上でめばえた恋心を踏みにじられた、
十三歳のミーガン・マイヤーの首吊り自殺はいたましい。
ディジタル暗殺者にどう対抗すべきか?
マクドナルド社の成功例にまなぼう。
インターネット時代以前だが、
「ハンバーガーの肉にミミズがまじる」とまことしやかに囁かれた。
根も葉もない与太話だからこそ、大衆は飛びつく。
マクドナルドは「タンパク質の添加物に関する噂」を否定。
「ミミズ」という単語をもちいないのが巧妙だ。
そして「100パーセント、アメリカ政府検査ずみビーフ」という宣伝文句を打ち出した。
大衆は風説によわいが、権威にもよわい。
智慧をしぼり戦略をさだめ、徹底的に攻勢にでるべし。
睦月のぞみ『兎の角』(エンターブレイン)
つまるところ、ピンチはチャンス!?
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