金田一蓮十郎『ゆうべはお楽しみでしたね』2巻

 

 

ゆうべはお楽しみでしたね

 

作者:金田一蓮十郎

掲載誌:『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)2014年-

単行本:ヤングガンガンコミックス

ためし読み/1巻の記事

 

 

 

ネトゲ仲間の若い男女が、たがいに同性だと勘違いしたせいで、

予期せぬ異性とのシェアハウス生活をはじめた、奇妙なラブコメの第2巻。

ゲームとおなじく、まったりゆるゆると話はすすむ。

 

 

 

 

パウダーはオフ会へ参加する。

中の人は意外だったり、イメージどおりだったり。

ひとそれぞれとしか言い様がない。

 

 

 

 

ゴローさんとふたりで、スライムパンケーキなどを出す、

スクエニのコンセプトカフェ「ARTNIA」へ出かける。

デートと言うほど気合いの入ったものでなく、ゲームついでの軽いノリ。

 

ゴローさんのギャル系ファッションは、あいかわらずキラキラ!

 

 

 

 

ふたりの関係は進展なしではないが、決して急がない。

ゴローさんが『タクティクスオウガ』ファンと知って驚くとか、その程度。

ゲームでもリアルでも毎日会えるんだから、あせる必要ない。

 

 

 

 

「プクリポ集会を見せろ」と、ゴローさんが部屋に入ってきた。

変に意識して硬直するパウダー。

ゴローさんの機嫌を損ねる。

 

本当は嫌がられてないと、ゴローさんもわかっている。

でもそうゆうことにしないと、ふたりの関係が曖昧になりそう。

一方のパウダーは、自分の同居人に対する異性としての意識を、

ゴローさんの側でも意識しはじめたのを感じている。

 

あとは攻めるか、現状維持か、流れに任せるか。

恋愛において男は勇者であるべきだが、敵ははぐれスライムみたいに手強い。

必勝の攻略法なんてない。

 

 

 

 

作者の操るキャラもちらっと登場。

主人公を見守る様に。

 

本作はシムシティやマインクラフトなどの箱庭ゲーっぽいラブコメ。

地味だけど中毒性あり。






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『幻影異聞録♯FE』 うかびあがる元型

 

 

WiiU用RPG『幻影異聞録♯FE』は、アトラスと任天堂が共同開発する、

『真・女神転生』と『ファイアーエムブレム』のコラボタイトル。

 

作品世界でチキは、ボーカロイド的な存在として人気を博す(歌はこちら

かわいくて、健気にがんばる「ひととなり」は、初音ミクにも負けない。

 

 

 

 

ゲームの骨格はメガテン/ペルソナが基盤で、現代日本を舞台とする。

渋谷駅前の交叉点などもつくりこんだ。

ストーリーがすすむにつれ、看板や大型ビジョンなどが変化。

 

 

 

 

ゲームパッドでは、会話の過去ログがリアルタイムで更新される。

街を歩きながらスマホでLINEアプリをみてクスクス笑う、われわれの日常を再現。

凝ったインターフェイスがアトラスらしい。

 

 

 

 

「106」前のステージで、「黒野霧亜(きりあ)」のライブがはじまった。

エイベックス・グループがたづさわる音楽は、口ずさみたくなるクオリティ。

霧亜を演じるのは南條愛乃。

 

アイドルをめざす少年少女が、異世界からの侵入者と戦う物語なので、

ほかにも水瀬いのりなど、歌の得意な声優をそろえた。

 

 

 

 

ライブ終了後、渋谷に異変がおきる。

106内部はダンジョンと化す。

 

 

 

 

戦闘はキャラが前面に出た、ボイス満載のにぎやかなもの。

なんだか任天堂らしくないが、「剣・槍・斧」の三すくみで弱点をつき、

一気に畳みかけるシステムは、FEとアトラスRPGがさりげなく融合。

 

 

 

 

ボス戦では、強力なスキルで対抗。

たとえば「つばさ」と「エレオノーラ」がユニットとしてデビューしていれば、

コンビ技が発動、二人組として華麗に歌い踊る。

 

 

 

 

息はぴったり、大ダメージ!

水瀬いのりと佐倉綾音なんて、ごちうさファン的に夢の姉妹ユニットだ。

 

 

おっぱいへのこだわりはデビサバスタッフだからか

 

 

だいぶ「手強いシミュレーション」から遠ざかったのは否めないが、

戦闘後のレベルアップ画面ではおなじみのファンファーレが鳴り、

「ピンピンピン!」と成長の喜び(もしくはガッカリ)を噛みしめる。

 

 

 

 

これまで公開された情報で印象ぶかいのは、ガッツポーズがにあう、

シーダを髣髴させる「織部つばさ」の、ヒロインらしいたたずまい。

まっすぐな瞳(とゆたかな胸)に心うばわれる。

これぞFE、そしてアトラス系RPG。



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スプラトゥーンからデビルズサードへ 板垣伴信の哲学

 

 

板垣伴信は、WiiU『デビルズサード』が8月4日に発売されると告げる動画で、

本作が「マージ(合体)」でなく「アッパーコンパチブル(上位互換)」だと強調した。

 

 

 

 

彼がこれまで作ってきた『NINJA GAIDEN』などの「メレーコンバット」と、

オンライン多人数対戦の「シューター」の単なる抱き合わせでなく、

両ジャンルでやれたことを何ひとつ切り捨てない「全部乗せ」と言いたいらしい。

 

おなじくWiiUで成功をおさめた『スプラトゥーン』が、

「ストラテジー」と「シューター」の骨格だけ抜き取りドッキング、

まったくあたらしいジャンルを創出したのと好対照といえる。

 

 

 

 

自己の世界観をさらに開陳。

『孫子』を意識し、「戦わずして勝つのが兵法の基本」とのべる。

マルチプレイでは「クラン」に所属し戦うが、

そこでは軍事同盟などの外交が大きな役割をはたす。

 

「ゲームにはある程度のリアリティが必要」とゆう板垣は、

メカニズムがもとめるならプレイヤーキャラクターをイカにする任天堂とは、

かなりことなる哲学の持ち主の様だ。

 

 

 

 

スパイ行為までゲーム構造にとりこんだ。

どこかのクランへ潜入し、盗んだ情報を売ったりできる。

逆に「裏切り者がいるぞ!」と書いたビラをばら撒き、敵を撹乱したりも。

 

本作のマルチプレイで、できないことはなさそう。

例外はセックスくらい。

 

 

 

 

クランは報酬をえることで陣地の強化が可能。

トーチカ・補給所・監視カメラ・コンテナ・兵舎・天守閣など……。

 

 

 

 

せっかくつくった要塞が、敵の航空支援で爆破された。

これは腹が立つ。

 

板垣いわく、「人間の慾望は創造と破壊」。

破壊に対しては、さらなる破壊でこたえたい。

 

 

 

 

フルーツで玉入れ競争とか、お遊び要素も用意。

WiiUが1台あれば、2015年におけるゲームの一番おいしいところを味わえる。






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金田一蓮十郎『ゆうべはお楽しみでしたね』

 

 

ゆうべはお楽しみでしたね

 

作者:金田一蓮十郎

掲載誌:『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)2014年-

単行本:ヤングガンガンコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

MMORPGのビッグタイトル『ドラゴンクエストX』のプレイヤー同士の、

リアルでの悲喜こもごもを描く異色のラブコメだ。

 

職場にちかいところへ引っ越したいとゆう「ゴローさん」に対し、

一軒家にひとり住まいの「パウダー」が、部屋を提供することに。

直接会ったことはないが、一年以上つきあいがあるから信用できる。

 

 

 

 

プクリポ♀でチームのマスコット的存在である、パウダーの中の人は22歳の男。

「ネカマ」なのは公言してるので問題ないはず。

 

 

 

 

版元がスクエニだし、依存症とか不正行為とか運営への不満とか、

ネトゲ特有のネガティヴな側面は描写されない。

マイペースだけど互いの都合は尊重する空気が、居心地よさそう。

 

金田一蓮十郎はDQXプレイヤーであるだけでなく、熱烈なドラクエファンらしい。

ゲームへの愛が、どこを切ってもジュワッとあふれる。

 

 

 

 

ゴローさんの中の人はギャルだった。

「ネカマ」とゆう言葉をしらず、女同士とおもいシェアハウスに同意した。

自分が男だと勘違いされてるのも知らない。

 

 

 

 

美人とはいえ、相手はオタクの天敵である派手なギャル。

女性が苦手なパウダーはお引き取りねがおうとするが、

ゴローさんは「このまま住む」と言い張る。

だってパウさんがいい人だって、知ってるもの。

 

胸がキュンとなる名場面。

アストルティアで毎晩の様に接してれば、ひととなりはわかる。

短気とか、お金に汚いとか、困ってる人を放っとけないとか。

性別や、ネットとリアルの差なんて、そんな重要じゃないよね?

 

 

『おジャ魔女どれみ』の瀬川おんぷ?

 

 

ゴローさんの職業はネイリスト。

客の要望とあれば「痛ネイル」もこなす。

勤務態度はマジメだが、頭のなかはDQXで一杯だったり。

 

作者は「蓮十郎」を名乗るも、実は女性。

地に足つけて生きる女子の日常がリアルで、共感できる。

 

 

 

 

唐突にはじまった、オタクとギャルの同居生活。

ひとつ屋根の下なのに、ゲームでコミュニケーションとる方がおおい。

この距離感は新鮮だ。

 

漫画史上、もっともWiiUの登場頻度がたかい作品でもある。

 

 

 

 

たまに顔をあわすことも。

すっぴんのゴローさんは超好みのタイプだった。

 

女の子とゆう「キャラメイクの天才」がウヨウヨする現実世界の方が、

よっぽどMMORPGっぽいんじゃない、ってメッセージがつたわる。

 

 

 

 

1巻の白眉は、クリスマス回の第9話。

恋愛経験のないパウダーが、無理して恋バナの相手をつとめる。

 

4年つきあって別れた元カレから、復縁要請のメールがきた。

DQXにハマりすぎてフラれたのは仕方ないとして、

このタイミングで声かけるなんて、軽く見られていてムカつく。

あんな男は忘れて、今年のクリスマスはみんなでドラクエするんだ!

 

 

 

 

その夜、となりの部屋から泣き声がきこえた。

女の子が、本気で恋愛よりゲームを優先するなんて、ありえない。

ドラクエXはたのしいけど、このさびしさは埋められない。

 

やさしさ、あたたかさ、せつなさ。

作中の感情の流れが、読者の心をつかむ。

古典的魅力をそなえた、最新バージョンのラブコメだ。




ゆうべはお楽しみでしたね(1) (ヤングガンガンコミックス)ゆうべはお楽しみでしたね(1) (ヤングガンガンコミックス)
(2015/03/25)
金田一蓮十郎

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『XenobladeX(ゼノブレイド クロス)』 RPGのフロンティア

 

 

XenobladeX

 

総監督:高橋哲哉

脚本:竹田裕一郎 兵頭一歩

サウンド:澤野弘之

開発:モノリスソフト

発売予定日:任天堂 2015年4月29日

対応機種:Wii U

 

 

 

先週公開された動画「XenobladeX 世界観・探索編」の密度の濃さにおどろいた。

ゲームパッドに表示される六角形のマスをみて、

『カタンの開拓者』みたいなドイツのボードゲームを連想。

 

 

 

 

じっさい開拓者の物語だ。

異星文明との戦争にまきこまれる地球から脱出した移民船が、

惑星「ミラ」へ不時着、そこに新都市「ニューロサンゼルス(NLA)」を建設する。

墜落時にちらばった生命維持装置をみつけ、

ひとびとを救出するのが主人公の最重要任務。

 

 

 

 

探索しながら各所へ「データプローブ」をうちこみ、「フロンティアネット」をはりめぐらす。

プローブを設置するとゲームパッドが反応、周辺の情報が表示される。

討伐や宝探しなど、そのマスですべきことがわかる。

 

 

 

 

資源採掘や戦闘を有利にするなど、プローブに多様な機能をもたせるのも可能。

MMORPGをまるごと呑みこんだ様な前作『ゼノブレイド』をベースに、

経営シミュレーション的な要素をくみこんだらしい。

見ためがボードゲーム風なのが、パッドと相性よさそう。

 

 

 

 

フロンティアネットはNLA市民と共有され、街へもどると会話の内容が変化。

それをもとに探索の輪をひろげてゆく。

 

どれだけ成功しているかはプレイしないとわからないが、

RPGの新局面を感じさせるシステムなのはたしか。

 

 

 

 

街のつくりこみは前作同様とはいえ、舞台が近未来なので、

GTAなど洋ゲーの「オープンワールド系」をおもわせる。

 

 

 

 

ゼノブレイドの象徴である「キズナ」。

要するにクエストをこなし好感度をあげる作業だけど、

右側の表示をみると、より具体的でわかりやすくなった様だ。

 

 

 

 

満天の星空に星座をむすぶみたいに、「キズナグラム」が描かれる。

ネットワークが本作の主題。

 

 

メカニックの「リン」、13歳

 

 

街とその周辺をうろつくだけで数十時間あそべそうだが、

ゼノブレイドシリーズの特色は「広大なフィールド」にある。

 

 

 

 

惑星ミラは、ワイルドな「忘却の渓谷」や……

 

 

 

 

……幻想的な「白樹の大陸」など、巨大な五大陸が存在。

 

 

 

 

だだっ広いだけでなく高低差にとみ、プレイヤーはそのすべてを踏破できる。

HD化により絶景ポイントをさがすたのしみが増したはず。

 

 

 

 

まあ前作のフィールドも広すぎるくらい広かったし、

2015年のゲームなら、猫でもあそべるサポート機能が必要。

 

 

 

 

実装されたのが、目的地までプレイヤーを先導する「ナビゲーションボール」や……

 

 

 

 

……上空へうちあげ、高所から周囲を俯瞰する「ホッパーカメラ」など。

これでも迷うなら、あなたはまともに実生活を送れないかもしれない。

 

 

 

 

パッド上のヘックスをさわれば「スキップトラベル」もできる。

マップ画面をひらく手間すらいらないし、楽ちんだ。

 

 

 

 

惑星ミラには、おそるべき原生生物が棲息。

巨大クリーチャーも風景の一部だが、見とれてられない。

 

 

 

 

遭遇したらレベルをたしかめ、「自分より高ければ無視」がゼノブレイドの鉄則。

「14」も差があれば一撃死をくらう。

 

 

 

 

もう書き疲れたけど、戦闘ロボット「ドール」に触れないわけにゆかない。

 

 

 

 

車両形態に変形し、大陸を駆け抜けたり……

 

 

 

 

……空もとべる。

オトコノコの夢ですね。

 

 

 

 

パッドに表示されるキーボードのアイコンも気になる。

オンラインでチャットできたりするのかな。

 

以上の情報をみて『XenobladeX』をおもしろそうに思えない人が、

おなじ惑星にいるなんて想像すらできない。




XenobladeX (ゼノブレイドクロス)XenobladeX (ゼノブレイドクロス)
(2015/04/29)
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