『NEW GAME! アンソロジーコミック』2巻

くろば・U

 

 

NEW GAME! アンソロジーコミック

 

作者:得能正太郎 御北きぬ 森沢晴行 紅緒 くろば・U るい・たまち 他

発行:芳文社 2017年

レーベル:まんがタイムKRコミックス

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アンソロ2巻でも、ねねっちは絶好調だ。

青葉の自宅を訪問するシーンは、本篇になかった気がする。

呼び出しかたが昭和の子供っぽい。

 

 

ぼや野

 

 

ねねっちが自作ゲームを、本職のうみこさんにプレイさせる一篇では、

ヌルい本篇やアニメではありえない毒に、ファンはおどろくだろう。

 

 

蟹丹

 

 

イーグルジャンプの面々が、めづらしく非電源のクトゥルフ系TRPGをあそぶ。

勿論ねねっちもノリノリで参加。

キャラの自己紹介で、ロケットランチャーが特技のお嬢さまを熱演する。

 

いつもとちがう、いつもどおり天真爛漫なねねっち。

 

 

るい・たまち

 

 

イーグルジャンプのマスコットである、もずくを相手にかくれんぼ。

2巻の白眉とおもう。

『NEW GAME!』の影の主役と言える、「空間」を活かしている。

 

 

とこみち

 

 

駅前で偶然うみこさんに出会った休日をえがく一篇。

青葉との待ち合わせに遅れそうなのに、道端で犬とたわむれたり。

 

犬も猫も似合う。

水陸両用のズゴッグに匹敵する最強キャラだ。

 

 

ちさこ

 

 

ガチ百合担当、りんにも見せ場が。

今回は酒乱モードでなく、ひとり相撲のさびしさに涙をこぼす。

 

 

 

 

晴瀬ひろきによる巻頭イラスト。

『魔法少女のカレイなる余生』の作者なだけあり、

ピンクなど暖色系のイメージがあるねねっちに、黒い水着を着せる。

ハイビスカスの花をアクセントにした、赤と黒のXの構図があざやか。

 

あどけない笑顔で、あらゆる色彩を輝かせ、あでやかな空間をつくりあげる。





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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: きらら系コミック  萌え4コマ 

はんざわかおり『こみっくがーるず』3巻

 

 

こみっくがーるず

 

作者:はんざわかおり

掲載誌:『まんがタイムきららMAX』(芳文社)2014年-

単行本:まんがタイムKRコミックス

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つーちゃん巻である。

本作に登場するJK漫画家たちのなかで、翼は一番成功しているが、

母親は漫画にまったく理解がなく、会社を継ぐよう娘にもとめる。

支配欲のつよい母を、翼は陰で「大魔王」と呼び、敬遠している。

たしかに三者面談をえがく回の扉絵は、ラスボス感出まくり。

 

 

 

 

母は面談の場でも、娘の夢を否定する。

漫画家がいかに不安定な職業であるか、デメリットだけ並べ立てる。

ふだん男勝りでクールな翼が、めづらしく切実な感情をあらわにして反論。

 

 

 

 

仲間たちが泣きながら加勢する。

だれよりがんばってるつーちゃんが、家族から認められないなんて、

自分のネームがボツになるよりずっとつらいから。

もともと翼の熱狂的ファンである、担任の虹野先生まで肩をもつ。

 

少年漫画のクライマックスみたく熱い展開。

 

 

 

 

袋叩きにあって立腹した母が席を立つ。

苛立ちのせいか、去り際につい、口をすべらせる。

実は娘の漫画をかかさず読んでいると。

 

きらら作品とおもえないほどドラマチック。

デビュー時に『りぼん』などで鍛えられ、作家として底力があるのだろう。

 

 

 

 

主人公のかおすがちっとも成長してないのは困りものだが、

濃厚な母娘百合を堪能できて満足の3巻である。





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テーマ : 4コマ漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: きらら系コミック  萌え4コマ 

得能正太郎『NEW GAME!』6巻

 

 

NEW GAME!

 

作者:得能正太郎

掲載誌:『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)2013年-

単行本:まんがタイムKRコミックス

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かつて全篇カラーの漫画を描いてたくらいで、得能正太郎は色彩表現が得意。

本巻冒頭の、きらら単行本のお楽しみであるカラーページで、

新キャラの「紅葉」がゆたかな肢体を披露する。

 

 

 

 

紅葉はインターンとして、イーグルジャンプのキャラ班に入る。

評価を上げて採用されたくて、青葉をはげしくライバル視する。

 

画力はともかく、さほどストーリーテリングは評価されない得能だが、

内容が薄まるリスクをおかして登場させたキャラクターが、緊張を高めている。

 

しかしそんなことより、黒のタートルネックで強調されたボディラインが艶っぽく、

モノクロームでの表現力においても作者の成長が感じられる。

 

 

 

 

ねねっちはデバッグ業務をひとまず卒業し、

おぼえたてのプログラミングでミニゲームづくりに挑戦。

 

懸命に製作する姿は、夏休みの自由工作みたいでおかしくて、

ちょっとしたバグが発生しただけで4コマにオチがつく。

たぐいまれな個性だ。

 

 

 

 

プログラム班にもギスギスした関係が生じる。

能天気なねねっちでさえ、ネガティブな感情にとらわれるが、

つぶらな瞳で人付き合いにおけるバグを発見し、笑顔で修正する。

 

 

 

 

アニメ1期が放映された昨年、ねねっちはその天真爛漫な言動が、

まるで精神障碍者の様だと、下卑た視聴者たちにからかわれていた。

なにもわかってないやつらだ。

多分かわいすぎるから、誤解されるんだろう。

 

そんな空騒ぎは歯牙にもかけず、ねねっちはあらたな季節へ疾走する。





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マウンテンプクイチ『球詠』2巻

 

 

球詠

 

作者:マウンテンプクイチ

掲載誌:『まんがタイムきららフォワード』(芳文社)2016年-

単行本:まんがタイムKRコミックス

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女子が本格的な(つまり男子の)高校野球をしている以外、

あらゆる面でリアリズムを追究する野球漫画の新刊である。

 

 

 

 

とにかく『球詠』は情報量がおおい。

マネージャーで野球オタクの芳乃は、アプリで成績を管理しつつ、

圧倒的な知識量でチームを訓練し、編成し、指揮する。

 

 

 

 

百合的にも野球的にも「女房役」である珠姫は、

緻密かつ大胆なリードや守備でチームをひっぱる。

 

 

 

 

第1巻からつづく、練習試合の柳大戦も終盤へ突入。

打席に立つのは交代が確定したピッチャーで、打つ気がまるで感じられない。

つねに合理的に配球を組み立てる珠姫は、

バッターの内面の虚脱感まで見抜けず、困惑する。

 

 

 

 

相手は打つ気がないのでなく、ただ単にボーッとしていた。

ふと我にかえりバットを振ったら、出会い頭でホームラン。

これが決勝点となる。

 

高度な戦術と、あっさりそれをくつがえす偶然性。

球技の醍醐味がつまっている。

 

 

 

 

第10話は、上級生コンビの怜と理沙にスポットライトをあてる。

学校制服姿も絵になる。

 

 

 

 

中学時代からはぐくんできた、ふたりの絆。

合宿の夜に語らいながら、過去と現在と未来を共有する。

 

髪型や顔つきで、年格好のちがいを表現。

第2巻は、主人公がストーリーを牽引しておらず(なんか幸せそう)、

スポーツ漫画にありがちな群像劇の散漫さに陥っているが、

それでも描き分けの巧みさで、本作を傑出した水準にたもっている。





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ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 百合  きらら系コミック 

春雨『JKすぷらっしゅ!』

 

 

JKすぷらっしゅ!

 

作者:春雨

掲載誌:『まんがタイムきららMAX』(芳文社)2016年-

単行本:まんがタイムKRコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

舞台となる「鮮水(あざみ)高校」は、ユニークな校則がある。

つねに水着を身につけないといけない。

ただし大胆なビキニでもスク水でも、好きなものを着ていい。

 

 

 

 

主人公は、転校生である「汐女(しおのめ)かなた」。

おかしな校則の存在を知って仰天する。

だって、彼女は泳げないから。

 

貯水池のほとりに建つ鮮水高校は、水泳に関する行事がやたら多く、

かなたは転校初日に高飛び込みをやらされるハメに。

 

 

 

 

もちろん通学中も校則は適用される。

生徒は水着をファッションとして楽しんでるが、かなたは恥づかしくてしかたない。

友達になった「澪花」に隠してもらったところ、むしろ注目の的に。

 

 

 

 

スク水だけでは地味すぎるので、あたらしい水着を買いにお出かけ。

「はじめて友達と水着売り場へゆくときのドキドキ」は萌え系作品の定番だが、

下着の上に試着するなどの描写に、作者の水着へのこだわりが感じられる。

 

 

 

 

ビキニのパンツをなくした澪花に予備の下着を貸したら、変態あつかいされる。

下着とかスカートとか、恥づかしくて着れないらしい。

 

かなたの照れ顔が最高にかわいく、きらら作品のなかでも百合度は高い。

 

 

 

 

まるごと水着だけをテーマに1冊。

ちょっとエッチだけど爽やかな本作は、夏にむけて本棚にならべておきたい。





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苑田 謙

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