超肉『魔界戦記ディスガイア4』

 

 

魔界戦記ディスガイア4

 

作者:超肉

発行:アスキー・メディアワークス 2013年

レーベル:電撃コミックスEX

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ペンギン風の「プリニー」は、ディスガイアシリーズのマスコットキャラ。

2011年に連載がはじまったコミカライズが本書だ。

手がけた超肉は、小説版の挿絵もながく担当しており適材適所。

 

 

 

 

全1巻で129ページと、かなり薄い。

ストーリーより、地獄に堕ちた女子中学生「風祭フーカ」のかわいさを愛でたい。

 

 

 

 

原作のキャラデザを担当した原田たけひとと、やや絵柄がことなるが、

キャッチーかつ洗練された、あの独特の作風を模倣しても無意味かな。

 

 

 

 

女の子のカラダの線のうつくしさや、屈託ない表情が飛び抜けている。

僕は原作をプレイしてないが、たのしめた。

 

 

 

 

胸へのダイレクトな接触もあり。

乳首のさりげない描写が、ディスガイアらしくエロスのインフレをおこす。

 

 

 

 

超肉はイラスト仕事が中心で、漫画の単行本は本作のみ。

おそらく緻密にプロットを構築するタイプではないのだろうが、

ハチャメチャな原作シリーズのノリに合っている。

 

 

 

 

冊子の厚さ的にも、内容的にも、同人誌っぽい。

もちろん、そこがいい。

 

 

 

 

しかしこの可愛さを、「コミカライズ」の枠内にとどめておくのは勿体ない。

超肉(別名義は山本ケイジ)の描く女の子が、飛んだり跳ねたり、

泣いたり笑ったりエロかったりする様子をもっと見たい!





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得能正太郎『NEW GAME!』4巻 天才クリエイターねねっち爆誕

 

 

NEW GAME!

 

作者:得能正太郎

掲載誌:『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)2013年-

単行本:まんがタイムKRコミックス

ためし読み/当ブログの過去記事

 

 

 

『NEW GAME!』のヒロインと言えば、「ねねっち」こと桜ねね。

花の女子大生である。

ゲーム会社でバイトしたとき開発に興味をもち、半年かけて自作した。

 

 

 

 

とりあえず完成したので、オープンカフェで友達に見せてみる。

青葉とは小学校以前からの付き合いだが、

相手はゲーム会社「イーグルジャンプ」に所属するプロだから緊張。

反応は悪くなく、おもわずガッツポーズ。

 

 

 

 

『ネネクエスト』はマルチプレイが可能な、ベルトスクロール式のアクション。

意外とつくりこんであり、特にボス戦が熱い。

武器や地形を考慮にいれて戦わないと倒せない。

クリアしたよろこびで、かしまし娘は店内で絶叫。

 

これまで作中に登場した『フェアリーズストーリー3』や『PECO』にくらべ、

『ネネクエスト』は実際に遊んでみたいとおもわせる内容だ。

 

 

 

 

ある日イーグルジャンプで、青葉は面接に同席しろとうみこさんに言われる。

そこにノックして現れたのは、なんとねねっち!

将来の就職を視野にいれ、週3日の長期アルバイトを志望。

 

 

 

 

いつものお下げ髪を後ろで束ね、童顔ながらも一応就活生っぽいが、

あの天真爛漫なねねっちが、社会人っぽくふるまうのがおかしくて。

幼なじみの青葉はこらえきれず吹き出す。

採用されたくて必死なねねっちはつらい。

窮極の圧迫面接だ。

 

 

 

 

しかし、ねねっちは考える。

うみこさんとはアルバイトの後もちょくちょく会ってるし、

私がどんな人間かはわかってるはず。

そうだ、友達が一緒だとついふざけちゃう私を試してるんだ。

 

プログラマー対プログラマー。

合理的推論で先を読み、最適解をみちびく。

 

 

 

 

いつまでもキャッキャウフフではいられない。

女には、百合を捨てなきゃいけないときがある。

きららメソッドをあらたなステージへみちびく『NEW GAME!』は、やはり傑作だ。





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タグ: きらら系コミック  百合  萌え4コマ 

ミナヅキアキラ『流星傘下』

 

 

流星傘下

 

作者:ミナヅキアキラ

掲載誌:『少年マガジンエッジ』(講談社)2016年-

単行本:マガジンエッジコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

主人公の「ドラセナ」は、民から「天幕様」と呼ばれている。

見ためは美少年だが、年齢は約400歳。

圧倒的な魔力で、隕石からこの街を守る。

 

 

 

 

ドラセナの体内に血はながれてない。

皮膚をナイフで切ると透明な水がしたたる。

人より植物にちかい。

 

 

 

 

お忍びで塀をこえて外界へ出たドラセナは、幼い少年「アンリ」と出会う。

隕石におそわれ家族をうしなったアンリを街に連れ帰るが、

孤児は途轍もない怪力の持ち主と判明し、きびしく糾弾される。

 

ミナヅキアキラの既刊の単行本は、表紙から判断するにどれもBL系。

線の細い男子をながめてたのしむタイプの作家だろう。

 

 

 

 

本作では得意のジャンルを一歩踏み出し、ファンタジー世界を構築している。

進撃の巨人に似てるらしいが、僕は進撃を知らないのでわからない。

 

 

 

 

13年の月日が過ぎ、アンリはたくましく成長。

この世界の謎を解くため結成された探索隊の一員となる。

 

 

 

 

そのとき石畳が爆発し、敵対する武装集団があらわれる。

街へ侵入したのは20年ぶりらしい。

 

汗臭くない男たちと、化粧臭くない女たち。

透明感あふれる絵柄で織りなす、凝ったファンタジーだ。





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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

江島絵理『少女決戦オルギア』完結

 

 

少女決戦オルギア

 

作者:江島絵理

発行:講談社 2015-16年

レーベル:ヤンマガKC

ためし読み/当ブログの過去記事

 

 

 

百合アクションの傑作が完結した。

最後の最後まで、女同士で不毛にイチャイチャし、冷酷に殺しあう。

 

 

 

 

ギャルギャルしい「英梨羽」とのバトルは、本作全3巻の白眉だ。

森島明子との対談で作者は、自身が空手経験者だと明かしている。

戦闘シーンがやけに緻密で実践的なのも当然か。

 

 

 

 

英梨羽のエモノは、フルオートモデルのグロック18を二丁。

あまり褒められた趣味じゃないが、そこがまたギャルっぽい。

 

 

 

 

残弾を数えつつカウンターの隙をうかがう敵を誘いこみ、

巨乳の弾力性をいかした「おっぱいリロード」で優位にたつ。

これがオルギアのバトルだ。

 

 

 

 

百合パートでは、ストーリーの核心部分があきらかに。

主人公である舞子の「夢」が、『少女決戦オルギア』の主題だった。

それはパティシエかもしれないし、保育士かもしれない。

 

ただテーマがあるなら、物語の早い段階で提示すべきだったと僕は思う。

すこし勿体ない。

 

 

 

 

言うまでもなく舞子の夢は、命より大事な緋乃を救うこと。

女の子同士の愛は、この世のなにより純粋でうつくしい。

だがそれは真実なのか。

百合もまたエゴイズムでないと證明できるのか。

 

 

 

 

 

最終話、学校の屋上でキス。

それを目撃した「瑠璃ノ森もえ」の、破滅的な嫉妬と殺意。

恐怖する緋乃。

敗北と死を確信しながら、かすかに満足げな笑みをうかべる舞子。

 

張りつめたロープの上で交錯する、美少女たちの欲動。

崇高な一瞬を記録した本作は、百合アクションの歴史に永遠に刻まれるはず。





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ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 百合 

鬼八頭かかし『たとえ灰になっても』

 

 

たとえ灰になっても

 

作者:鬼八頭かかし

掲載誌:『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)2016年-

単行本:ガンガンコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

自称天使の「クロエル」が、端正な顔を快楽にゆがめる。

ぷりぷりのお尻が丸見えの衣装を着て。

カネに困った人間を辺獄にあつめて開催する、命懸けのゲェムのホストだ。

 

 

 

 

主人公は「四宮良真(しのみや りょうま)」、男子高校生である。

妹が余命一か月の難病で、裏ルートでの臓器移植手術に10億円かかる。

自分の命を捨ててでも助けたい。

これだけ可愛いのだから。

 

 

 

 

辺獄での外見は現世と異なり、実際の性別や年齢がわからない。

本名を知られたら死ぬため、みな身分を偽る。

「うさ耳ぴょん子ちゃん」を名乗った少女は、

キャラをつくりすぎて恥づかしくなり、結局「山田」にしたり。

ただし、スベったのも演技かもしれない。

 

 

 

 

ゲェムがはじまる。

おなじガンガン系の『賭ケグルイ』もそうだが、この手の漫画を紹介するとき、

独自に考案されたルールを簡潔につたえるのが難しい。

あまり本質に触れすぎるとネタバレになるし。

「丁半博打」と「ダウト」をくみあわせた、個性的なゲェムとだけ言っておく。

 

クロエルがラウンドガールっぽくポーズをきめるなど、見せ方も工夫している。

 

 

 

 

上でぜえはあ言ってる娘が、利き手の左手に包帯を巻いてるのは、

5000万円の代償に、クロエルに1本1000万円で指をもがれたから。

女の子が傷めつけられる姿が好きな御仁に対し、期待に応える作品だ。

 

 

 

 

指をもがれた「めがね子」は新婚ほやほやだった。

やさしい夫とケーキ屋を始めたばかりなのに、借金を残して夫は消えた。

2500万円を手に入れれば、男は戻ってくると信じている。

 

陰惨な拷問のあとに挟みこまれる、甘い生活の記憶。

複雑な味に誘われ、感情移入せずにいられない。

 

 

 

 

記憶はうつくしいとかぎらない。

たとえば主人公の妹がうけた常軌を逸したイジメとか。

いわゆる鬱展開だが、女の子をかわいく見せるので許せる。

 

鬼八頭かかしは、『バナナのナナ』がおもしろかった記憶があるけど、

こんなに巧い作家だったっけと驚いた。

軽めの作風をかなぐり捨て、賭けに出たのだろう。

 

 

 

 

10年のキャリアがあるのに、後進を引き合いに出すのは失礼と承知しているが、

おそらく作家自身も覚悟してるはずなので、あえて『賭ケグルイ』と比較する。

 

凌駕している点がふたつある。

『賭ケグルイ』は作画と原作が分業だが、こちらは統一感がある。

尚村透の絵柄はスタイリッシュだが、こちらはプニプニコロコロで可憐。

 

ひとことで言うなら、いろいろ背負ってる女の子たちが、壮絶にかわいい。





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